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ソース:https://www.ecdc.europa.eu/en/news-events/eu-agencies-meet-parma-discuss-one-health-research-coordination-eueea
欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control)
News story
18 Oct 2024
2024年10月16日から18日にかけて、イタリアのパルマにあるEFSA本部で、欧州疾病予防管理センター(ECDC:European Centre for Disease Prevention and Contol)、欧州食品安全機関(EFSA:European Food Safety Authority)、欧州医薬品庁(EMA:European Medicines Agency)、欧州環境庁(EEA:European Environment Agency)、欧州化学機関 (ECHA:European Chemicals Agency)の研究コーディネーターがワークショップを開催しました
省庁横断的なワンヘルスタスクフォースの枠組みには、ワンヘルスの研究アジェンダを開発するための戦略的目標が含まれています。この目標に取り組むために各機関はEUでのワンヘルス研究をどのように支援するかについて話し合いました。この取り組みは、人間、動物、植物、環境間の健康のつながり(関係性)をよりよく理解するために、公開科学研究を促進するという欧州議会の決議に沿ったものです。
ワークショップの参加者はまた、ワンヘルス研究調整のベストプラクティスを共有し、進行中のEU資金提供研究プロジェクトへの機関の取り組みをレビューし、ワンヘルスに対処するためのパートナーシップと行動について話し合いました。このワークショップには、将来の研究行動に情報を提供し、利害関係者のニーズに確実に対処するため、研究のギャップを特定する方法も含まれました。
省庁横断的なワンヘルスタスクフォース
ワンヘルスは、人、動物、植物、およびそれらが共有する環境の健康のバランスを取り最適化することを目的とし、相互つながりを認識しているマルチセクターのアプローチです。
ワンヘルス行動の機関横断的な知識を届けるために、欧州疾病予防管理センター、欧州食品安全機関、欧州医薬品庁、欧州環境庁、欧州化学機関によって、環境保護、公衆衛生、食品安全に関連するトピックに焦点を当てた機関横断的なOne Healthタスクフォースが設立されました。
このタスクフォースのビジョンは、EU機関がヨーロッパにおけるワンヘルス・アプローチの実施成功に貢献できるようにすることであり、それによってEUとその加盟国が健康上の脅威を予防し対応できるようにすることです。このビジョンを達成するためタスクフォースは、調整、協力、コミュニケーション、能力開発の4つの原則を支持することにより、タスクフォース間のより永続的で確立された形の学際的協力に向けて取り組みます。
<更なる情報>
ワンヘルス(One Health)について
ソース:https://www.ecdc.europa.eu/en/one-health
欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control)
ワンヘルス(One Health)は、人、動物、植物、およびそれらが共有する環境の健康のバランスを取り最適化することを目的とし、相互のつながりを認識しているマルチセクターのアプローチです。
ワンヘルスは共同行動を推進することにより、さまざまな分野の専門家をまとめ、統合された方法で複雑な健康上の脅威に取り組みます。
図:欧州環境庁によるワンヘルスのイメージ
欧州疾病予防管理センターの仕事
欧州疾病予防管理センターは、セクター、任務、国境を越えた協力を促進することを目指しており、包括的な目標は、伝染病の予防と管理における既存の取り組みの相互運用性と調整を強化し発展させることです。
ワンヘルス アプローチは、疾病の発生率と社会的コストを低減し、その発生を潜在的に防ぎ、健康安全保障に貢献することができます。
欧州疾病予防管理センターは、ワンヘルスフレームワークを通じて、その活動をEUレベルでのワンヘルスのコミットメントと結びつけるとともに、加盟国におけるワンヘルス アプローチの実施を支援することを目標としています。
ワンヘルス アプローチの恩恵を受ける課題の事例は次のとおりです。
気候変動と媒介生物が媒介する疾患:
気温の上昇は、デング熱やチクングニア熱などの疾病原因となる病原体を運ぶ可能性のある侵入蚊が、ヨーロッパにさらに広がるのを助長する可能性があります。
食物および水媒介性疾患:
カンピロバクター、エルシニア、大腸菌、リステリア菌などの細菌は、食物連鎖を汚染する可能性があります。汚染された食品や飲料水を摂取すると、人々は病気になる可能性があります。
抗菌薬耐性:
耐性菌は動物と人の間で感染し、環境内で持続して進化するため、感染症の治療がより困難になります。
他のEU機関との協力
ワンヘルスは、あらゆるレベルのセクター間の調整を強化する必要があります。欧州疾病予防管理センターは、抗菌薬耐性や人獣共通感染症など、相互に関心のある分野で、欧州食品安全機関(EFSA)や欧州医薬品庁(EMA)などの他のEU機関と長年にわたる協力関係を築いてきました。
ワンヘルスの精神に基づき、欧州疾病予防管理センター、欧州食品安全機関、欧州医薬品庁、欧州環境庁(EEA)、欧州化学機関(ECHA)は、欧州連合(EU)におけるワンヘルス アジェンダを支援するための協力関係を強化することに全力で取り組んでいます。
概要はここまで■