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ソース:https://www.cdc.gov/media/releases/2024/p0422-heat-protection.html
熱中症による健康リスクの高まりに対応して開発された「New Heat and Health Initiative:新たな暑さと健康への取り組み」は、猛暑時に米国民が安全を維持する能力を向上させることを目的としている。
プレスリリース
即時リリース:2024年4月22日(月)
連絡先:メディアリレーションズ
(404)639-3286
本日、疾病対策予防センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)は米国海洋大気庁(NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration’s)の国立気象局(NWS:National Weather Service)と提携し、米国民を暑さへの曝露から守るための「新たな暑さと健康への取り組み」を開始した。新しい取り組みには3つの手段があり、それらを組み合わせることで、人々が自分自身を守るためにできる積極的な行動がもたらされる。その3つとは「涼しくすること」、「水分補給を怠らないこと」、「症状を知ること」である。
第一に「暑さリスク予測ツール」は、CDCとNOAAの両方によって開発され、気温が健康に害を及ぼす可能性のあるレベルに達する予測を7日間の全国的な暑さ予報として提供する。第二にCDCの「暑さリスクダッシュボード」は消費者に優しい製品であり、「暑さリスク予測ツール」のデータを地域の大気質の詳細を含む他の情報と統合したもので、屋外の気温が高く健康に影響を与える可能性がある場合に身を守る最善の方法を皆様に通知する。第三に新たに開発されたCDCの臨床ガイダンスは、気温が上昇したときに臨床医がリスクのある個人の安全を守るのに役立つ。
CDC所長のマンディ・コーエン医学博士は、「暑さは私たちの健康に影響を与える可能性があるが、暑さに関連する病気や死亡は予防可能である。私たちは人々が暑さの中で安全を保つための簡単な手順を踏むのに役立つ「新たな暑さと健康のツール」と「ガイダンス」をリリースする」と述べた。
2023年、全アメリカ人の3分の2以上が熱中症警戒態勢下に置かれた。猛暑はますます頻発し激しくなっている。CDCの最近の報告によると、2023年の熱中症による毎日の救急外来受診はいくつかの地域で温暖期の数カ月にピークに達し、それらの地域では長期間にわたって非常に高い状態が続いたことがわかった。暑さは基礎疾患のある人にとって特に危険である。
暑さリスク予測ツール
CDCは米国海洋大気庁の国立気象局と協力して、州や地方の保健当局者を含む公衆衛生対象者向けに設計された「暑さリスク予測ツール」を開発した。CDCと国立気象局が作成した方法論は、健康と気温のデータを特定し7日間の暑さの見通しを提供するものである。このツールは5段階のスケールを使用して特定のエリアの暑さレベルのリスクを示す。各レベルは、暑さ暴露によるリスクを表す「色と数値」を使用する。健康への影響に関連する閾値は、地域レベルでCDC基盤のデータ資産を使用し、「気温」と「死亡率」の関係に基づいて特定される。次にこのツールは、特定の場所、異なる地理的地域および年間の異なる時期における「暑さ」と「健康」間の固有の関係の違いを説明する。このツールは、管轄区域が猛暑予測に対応する行動を計画する際、他の活動の中でも個別の「暑さ応答計画」を実行に移す点について役立つ。
暑さリスクダッシュボード
CDCの「暑さリスクダッシュボード」は一般の方々向けに設計されている。これにより、人々は使いやすく直感的でモバイルフレンドリーなインターフェースによって「重要な暑さと健康情報」にアクセスできる。「暑さリスク予測ツール」からデータを取り込み、ダッシュボードで郵便番号を入力すると、その場所のパーソナライズされた暑さ予測と並行して保護措置情報を取得できる。「暑さリスクダッシュボード」は、米国環境保護庁のAIR NOW大気質指数(AIR NOW大気質指数)によってさらにサポートされており、地域の大気質、特に大気中の汚染物質の存在に関する情報を提供する。ダッシュボードは暑さに関連する健康への影響のリスクが高く、より保護的な措置を取る必要がある可能性のある人々のためのCDCの新しい臨床ガイダンス資料とともに「重要な暑さと健康」に関する情報を提供する。
(暑さリスクダッシュボードの動画説明)
CDCの新しい臨床ガイダンス
CDCの臨床ガイダンスは、医療従事者が患者と暑さについて話しそして暑さへの曝露による健康への悪影響のリスクを軽減するのに役立つ。熱中症による死亡や病気は予防可能であり、CDCは臨床医が患者と暑さの中で「生活し」、「学び」、「働き」、「遊ぶ」場所で安全に過ごす方法について話し合うことを推奨する。たとえば、患者の位置情報の暑さリスクが「中程度」の場合、臨床医は患者の安全を守るための手順を含む状態別の暑さ対策計画を目的としてCDCのガイダンスを参考にすることができる。暑さ対策計画は、各患者様の状況に適合させることができる。
暑さはすべての人々の心身の健康にも影響を与える可能性があるが、喘息の子供、妊婦、心血管疾患の人等はより敏感である可能性がある。そのためCDCの臨床ガイダンスでは、暑さや空気質の悪さにより敏感な人に焦点を当てている。CDCの喘息、心血管疾患、妊娠の専門家が協力してガイダンスを作成した。
### 米国保健福祉省
疾病の発端が国内であれ海外であれ、治療可能なものであれ予防可能なものであれ、慢性的なものであれ急性的なものであれ、あるいは人為的なものであれ意図的なものであれ、CDCの世界をリードする専門家は、タイムリーで常識的な情報を提供し、疫病・感染症などの大流行や疾病を含む病気を迅速に特定し対応することによって、生命と生活、国家安全保障、米国経済を守る。CDCはすべての人の健康を守るための地域の取り組みに投資することで、全米の地域社会で科学、公衆衛生研究、データイノベーションを推進する。
最終更新日:2024年4月22日
出典:米国疾病管理予防センター(CDC)
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