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ソース:https://www.eea.europa.eu/en/newsroom/news/climate-change-overheated-and-underprepared

European Environment Agency(EEA):欧州環境庁
European Foundation for the Improvement of Living and Working Conditions(Eurofound):欧州生活・労働条件改善財団
European Climate Risk Assessment(EUCRA):欧州気候リスク評価
European Climate and Health Observatory:欧州気候・健康観測所

プレスリリース2026年2月4日公開

本日発行されたヨーロッパ全体で実施された調査結果によると、ヨーロッパの人々は極端な高温や山火事などの気候変動の影響を非常に懸念しています。また、多くの市民が自宅での熱波、洪水、水不足の頻度と規模の増加に対応する準備が不足していることも明らかになりました。

調査結果は、欧州環境庁(EEA)と欧州生活・労働条件改善財団(Eurofound)が発表した報告書『高温と準備不足』(https://www.eea.europa.eu/en/analysis/publications/overheated-and-underprepared-europeans-experience-of-living-with-climate-change)の中で分析されました。この報告書は、気候変動への耐性対策の実施状況について、欧州全体の概要を提示しています。これには、世帯レベルでの調査参加者による報告と、当局が実施した対策に関する参加者の観察の両方が含まれます。

この報告書は、昨年Eurofoundが実施したオンライン調査に基づいており、27か国から27,000人以上の回答者を対象としています。気候変動の影響に関する回答者の経験、将来の影響への懸念、そして、自宅で取った、また、住んでいる場所で認識している回復力対策について述べています。

“調査結果は、急速に変化する気候下で、ヨーロッパ社会の福祉と繁栄を確保するには、気候影響を防止し準備するための広範な対策の実施が必要であることを強調しています。また、家庭レベルでの影響に対応する準備を高め、家庭レベルでの行動が手ごろな価格で、そして社会的に公平であることを確認する必要があり、誰も取り残されないようにすることが必要です”

“気候変動はEU市民の5人に4人の生活に影響を与えていますが、そのうち適切な手段を備えているのは4分の1に過ぎません。ヨーロッパ全域で27,000件の調査結果に基づくこれらの結果は、政策立案者や研究者にとって、気候対策が地域ごとにどのように異なるか、そしてどこで最も対策が必要かの重要な視点を提供します”

大多数が影響を経験

回答者の5人中4人は過去5年間で少なくとも1回の気候関連影響(熱、洪水、山火事、水不足、風、蚊やダニの刺傷)を経験しています。さらに、回答者の半数以上が将来的に非常に高温になることを非常に、あるいはかなり懸念しており、山火事についても非常に、あるいはかなりの懸念を抱いていました。

回答者の5人に1人は、調査で挙げられた極端な気象対策(日よけ、空調または換気、洪水防止、雨水収集、極端な気象保険)を一切備えていませんでした。38%以上の回答者が、夏に自宅を適切に涼しく保つ(経済的な)余裕がないと答えました。

地域別に見ると、調査で挙げられた気候の影響と回復力対策の存在の両方を報告した回答者の割合が最も低かったのは、北ヨーロッパのグループでした。

調査では、参加者に地方自治体による適応措置について知っているかどうかも尋ね、報告された気候変動の影響の一部が、収入によって特定のグループに異なる影響を与えていることも明らかになりました。例えば、最も経済的に恵まれない世帯の回答者のうち、安全で清潔な水へのアクセスに問題を経験した人は4倍に上りました。

背景

この調査とEEA-Eurofoundの共同分析は、EUの回復力と気候変動に対するEU市民の適応能力状況、そして、これが日常生活に与える影響についての回答者認識の貴重なスナップショットを、政策立案者に提供します。その目的は、現在および将来の気候変動への耐性とリスク管理対策の取り組みを支援することです。

この調査結果は、欧州気候リスク評価(the European Climate Risk Assessment :EUCRA、https://www.eea.europa.eu/en/analysis/publications/european-climate-risk-assessment)を含む多くの研究を反映しており、ヨーロッパにおける人々の健康、建築環境、インフラ、生態系に対する重大な気候リスクを提示しています。EUの政策において、現在および将来の気候リスク管理は、ヨーロッパの繁栄と住民の生活の質を維持するために不可欠と認識されています。この作業は欧州気候・健康観測所のパートナーと共に行われました(https://climate-adapt.eea.europa.eu/en/observatory)。

調査について

この報告書は、毎年実施されるEurofoundの「EUに住み働くこと」(https://www.eurofound.europa.eu/en/surveys-and-data/surveys/living-and-worki)電子調査で収集されたデータを基にしています。2025年の調査では、過去に感じた気候影響、将来への懸念、回復力対策に関する一連の質問が含まれていました。この調査は、欧州気候・健康観測所(Climate-ADAPT、https://climate-adapt.eea.europa.eu/en/observatory)活動の一環として、健康と福祉に焦点を当てたヨーロッパ気候適応政策を支援するため、毎年実施されています。

概要はここまで■