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ソース:https://www.ema.europa.eu/en/news/preliminary-data-indicate-covid-19-vaccines-remain-effective-against-severe-disease-hospitalisation
ニュース 2022年1月11日
EMAは、急速に欧州に拡がっているオミクロン株によるものを含む新型コロナウィルス感染症に対するワクチンの有効性について、新たなデータを継続的に監視している。
オミクロン株は他の変異株に比べて感染力が強いとみられるものの、南アフリカ、英国、および一部のEU諸国の研究では、入院リスクはデルタ株の1/2から1/3と推定されている。
最近の研究によると、オミクロン株に対するワクチンの有効性は他の変異株に比べて低く、時間とともに低下する傾向があり、ワクチン接種後の人がオミクロン株に感染するケースが増える可能性がある。しかし、ワクチン接種がオミクロン株による重症化や入院リスクに対して依然として高い効果を持つことも示されており、さらに、ワクチンの有効性に関するリアルワールドデータを含む最新のエビデンスでは、ブースター接種を受けた人では基本接種のみの人に比べて高い防御効果が得られることがわかっている。南アフリカのデータによると、ワクチンを2回接種した人では、入院に対して最大70%の防御効果がみられる(1)。英国の同様のデータでは、ワクチン接種後数ヶ月で防御効果は低下するものの、ブースター接種によって入院に対する防御効果が再び90%に上昇することが示されている(2)。
EMAは、ワクチンの有効性と疾患の重症度、拡がっている変異株やオミクロン株への自然暴露に関する状況の変化について引き続きデータの検討を行うことにしており、その評価結果はEU / EEA加盟国の今後のワクチン戦略に影響を与える可能性がある。
EMAは、ワクチン接種が依然としてパンデミックに対する重要なアプローチの1つであると強調している。各国当局による推奨に沿ってワクチンの接種率を上げ、ブースター接種を進める取り組みを続ける必要がある。
1 E Collie S, Moultrie H, Bekker L, Gray G. Effectiveness of BNT162b2 Vaccine against Omicron Variant in South Africa. N Engl J Med 2021. December 29, 2021.
2 UK Health Security Agency. SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England. Technical briefing: Update on hospitalisation and vaccine effectiveness for Omicron VOC-21NOV-01 (B.1.1.529). December 31, 2021.
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