ビジネス活動を科学的に分析するビジネスサイエンス&テクノロジー株式会社
開催日程

2016年10月6日(木)午前10:30~12:00(休憩)午後13:00~15:30

講 師

講師 : 平林 淳 先生

産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門 首席研究員



1984年3月
東北大学理学修士(化学)
1982年4月
帝京大学薬学部助手・講師
1989年12月
東北大学理学博士(化学)
2002年11月
産業技術総合研究所糖鎖工学研究センター チーム長
2006年12月
糖鎖医工学研究センター 副センター長、(兼)チーム長
2012年4月
幹細胞工学研究センター 上席研究員(現首席研究員)、(兼)チーム長
2015年4月
創薬基盤研究部門 首席研究員
学会活動
日本生化学会、日本糖質学会(評議員)、日本糖鎖科学コンソーシアム(幹事)、日本薬学会、日本農芸化学会、日本再生医療学会、Forum Carbohydrates Coming of Age、グライコバイオロジクス研究会(代表世話人)、レクチン利用技術研究会(世話人)、比較グライコーム研究会(世話人)
専門分野
生化学、糖鎖生物学、レクチン工学
開催会場

北とぴあ901会議室

  • 〒114-8503 東京都北区王子1-11-1
  • 代表電話:03-5390-1100
  • JR京浜東北線 王子駅北口徒歩2分、東京メトロ南北線王子駅5番出口より直結
  • 北とぴあウェブサイト(別ウィンドウで北とぴあのページが開きます)

受講料

29,000円(消費税込)※テキスト付

講義内容

糖鎖は第三の生命鎖として生体を構成する一要素である。しかし、その重要性は最近になって注目され始めた。デンプンやグリコーゲンのエネルギー源としての重要性は理解されているが、さまざまな単糖が組み合わさってできた糖鎖、さらにそれらがタンパク質や脂質と結合した「複合糖鎖」の機能については、20世紀末以後、ようやく研究が本格化したのである。奇しくも、2012年米国NAS(National Academy of Sciences)が「変貌するグライコサイエンス(Transforming Glycoscience)」と題する報告書を提出した。報告書では、糖鎖研究の対象は医学(Medicine)にとどまらず、エネルギー(Energy)や材料科学(Materials)にまで及ぶとしているが、このような大局的な視点で糖鎖研究の将来が位置づけられたことはなかった。

一方、糖鎖構造は現実にはたいへん複雑で不均一な集団であることから、糖タンパク質などの糖鎖複合体の解析は長らく専門家しか手が出せない「特殊領域」であった。しかし、21世紀に入りレクチンマイクロアレイという新技術が開発され、がんマーカー探索、幹細胞の品質評価(再生医療)、バイオ医薬品開発、製品品質管理における応用等、幅広い用途が試みられ多くの注目すべき成果が蓄積され臨床研究も加速している。

講習の目的

本講義では、多種多様な知識が礎となる糖鎖科学において糖鎖とはそもそも何か、そしてどのような課題があり、それがいまどのように解決されようとしているのか、その基礎知識が如何に応用や展開に重要であるかについてお話する。

今回は、バイオ医薬品(創薬)・再生医療開発を意識し基礎を身につけながらサイエンスと技術をアップデイトする。初級者あるいはフレッシュに本科学・技術領域を担当する方を対象に行う。受講者が日頃から持っている興味・疑問などを共有しながら、質疑応答機会を積極的に多くし、知的活性化を導き本分野の基礎を身につける。

参考著書
1.「糖鎖とレクチン」平林淳、2016年8月発行予定、日刊工業新聞
2.「変貌するグライコサイエンス : 未来へのロードマップ」米国アカデミー(ナショナルリサーチカウンシル)著;日本糖鎖科学コンソーシアム [ほか] 訳、2012
3. Lectin microarrays: concept, principle and applications (2013) Hirabayashi J, Yamada M, Kuno A, Tateno H、Chem Soc Rev, 42, 4443-58, 2013
4.「バイオ医薬品開発における糖鎖技術」(早川、掛樋、平林監修)2011年、シーエムシー出版
5.「転換期を迎えたバイオ医薬品:成否のカギはオープンイノベーションと糖鎖制御」平林淳 MEDCHEM NEWS(日本薬学会医薬化学部会), 23(2), 16-21, 2013

1.糖鎖の基礎:単糖の化学、糖の起源と糖鎖の多様性、糖鎖生合成の原理、機能
(ア)なぜ糖鎖が重要と言えるのか、その基本機能の重要性ついて
(イ)「炭水化物」と「糖質」
(ウ)最小の単糖D-グリセルアルデヒドとその異性体ジヒドロキシアセトン
(エ)アルドール縮合(演習*)
(オ)単糖相互の異性化反応1:Lobry転位(化学進化)
(カ)単糖相互の異性化反応2:4-ケト中間体(生物進化)
(キ)教科書には書かれていない糖の起源と進化のはなし
(ク)N-グリカンの生合成と系統進化、異種抗原
・質疑応答
2.バイオ医薬品・再生医療開発における糖鎖課題
(ア)バイオ医薬品とは何か?
(イ)何がわかっていて何がわからないのか?何をすればいいのか?
(ウ)機能の確実性・不確実性
(エ)背景:特許切れ問題とバイオシミラー、ICH
(オ)バイオ医薬品と糖鎖:抗体医薬
(カ)ホルモン製剤(EPO等)とドーピング
(キ)革新的バイオ医薬品の可能性
(ク)糖鎖標的医薬とレクチン標的医薬
 これまでの薬(アプローチ)と何が違うのか?どのような戦略を開発出来る可能性があるのか?
(ケ)再生医療における細胞品質評価、
 分化能の評価法提案
・質疑応答
3.糖鎖の総合解析(グライコミクス)と糖タンパク質の総合解析(グライコプロテオミクス)
(ア)第3の生命鎖=糖鎖の課題
(イ)プロテオミクスの躓き
(ウ)NAS報告書「変貌する糖鎖科学」が伝えようとしていること
(エ)糖鎖構造解析法
(オ)レクチン関連技術
(カ)糖鎖プロファイリングの概念と応用
・質疑応答/演習解説(FACの基本式)
4.総括
*事前質問を承ります。

講習で習得できること

  • 糖鎖の基礎知識を身につける
  • バイオ医薬品・再生医療における糖鎖、糖鎖機能、効果・用途の可能性、課題を学ぶ
  • 糖鎖解析に求められる条件、解析によってわかることを学び、解析の応用可能性を考える
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New Drug Candidates(NDC)

The Journal provides recent progress in new drug candidates and related R&D topics. Most candidates and related topics are published and submitted recently from worldwide. The sources include the recent major journals, congress, and symposia worldwide. The Journal also provides the most recent findings useful for designing new screening systems and for new mode of action.
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『製造/GMP適合問題によって生じる医薬品の供給不足に関するリフレクションペーパー (EMA) 】(ご参考用翻訳版)

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『REACHと化粧品規則のインターフェース(調和)について(ECHA)』(ご参考用翻訳版)

(Interface between REACH and Cosmetics regulations-ECHA-14-FS-04-EN)